2016年5月7日土曜日

遊具の世代交代


伊藤英子の勤める保育園に、新しい遊具が入ってきました。それは、以前からあったおおきなコンクリートでできた築山がそびえたっているのですが、それが老朽化した為新しい遊具と交換しようとしたからです。もちろん新しい遊具が入って来たと同時に、コンクリート製の築山は撤去されてしまいます。伊藤英子はその味のある築山が個人的に大好きでした。夏はつめたくて気持ちがいいし、築山に登って、滑り台で滑り落ちることもできます。また、築山の中は空洞になっており、トンネルが通っているのです。そのトンネルの中は、子供たちの秘密基地のようなものでした。伊藤英子も何度となくその築山を利用して、子供たちとかくれんぼうをしたものです。もちろん卒園した園児たちともその築山で遊びました。楽しい思い出が残るそんな遊具の撤去は寂しいものですね。代わりに保育園に仲間入りした遊具は、今までの築山の4分の1くらいの大きさのものでした。カラフルな色合いでできたその遊具は、階段と縄の両方から登ることのできる滑り台でした。今までのように、秘密基地になるトンネルはありませんし、夏に涼めるコンクリートの冷たさはありませんが、これから、保育園での人気者になってくれる事でしょう。かわいい園児たちや、先生たちの、世代交代も寂しいですが、遊具の世代交代も寂しいものなのですね。子供たちは新しい遊具を見て、そして古い遊具がなくなったことに対して、どう思うのでしょうか?これからは、新しい遊具が子供たちの笑顔を作ってくれますように・・・

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